仙人のおじいさん

息子が3歳、娘を妊娠していたときのことだ。

買い物をすませて、屋上駐車場までのエレベーターの中、1人の白いあご髭に白髪だらけのおじいさんが一緒だった。服装などは覚えていないが、そのおじいさんが息子のことをマジマジと見つめている。なんだろう?気持ち悪い!怖い!と思っていたら、

「とってもいい目をしている。とってもいい子。うん、末は博士か大臣か。」

とニッコリとして言われたのだ。

え???何?末は博士が何?はぁ??

と驚いていると同時にエレベーターが止まり、扉が開いたので慌てて、「開」のボタンを押して、どうぞ、と振り向いたら・・・、おじいさんが居なくなっている!はあ?何?おじいさんはいつ出ていった?と息子に聞いたが、わかんないというし。

そのことを母に話したら、末は博士か大臣かって言ったのよ〜と。どうやら昔の人がいう褒め言葉らしいが、母は、「仙人かもね!ううん、神様かも♪」

息子も私も今でも覚えている不思議なおじいさん。

息子は大学1年生。今のところ、博士にも大臣にもなっていないけど笑。

仙人のおじいさん、頼んだよ♪