苦労は買うまでもないが、する価値は沢山ある。

若いときに限らず、苦労は度々やってくる。特に子供の学校、部活動などの役員は本当にやっかいな仕事だ。私が一番嫌なのは、なかなか決まらずに長い長い無言の時間が過ぎていくこと。耐えかねて、私でよければと手を挙げてしまうことが多々。自分の首を絞めていることはわかっているのだが、やる気のない人間同士で成果物をあげることなく過ぎて行く時間が勿体無い、早く帰りたいと思ってしまうと、つい、もういい!それなら自分がしようと思ってしまう。勿論、もともとは苦労など微塵もしたくない怠け者体質なので、時折、「私がなります!」と凜とした表情で引き受けてくださる方がいるときは別だ!本当にありがたい感謝の気持ちに包まれる。ありがとうございます。本当にありがとうございます。なんて、いい方なんだろう、と。

何度かいろいろな役員を引き受けると、そのうち、当たり前のように頼まれるようになる。人から頼られるようになってくるのだ。PTA役員なんて、好きでやってる人ばかりよ!出たがりの集まり!なぁ〜んて言ってませんか?引き受けている人の殆どが、苦痛を感じながらも誰かが引き受けるほかないと考えて、仕方なく引き受けているのだと思う。

「自分もしたくない、されたくないことを人にしては駄目よ。」と母から教わって育ってきた。したくないけど、誰かがしなくてはいけないことが大人になるに連れて沢山あることがわかった。母の教えに従うとすれば自分がするしかなくなるのだ。

決まらずに時間だけ過ぎるのなら、誰も出来ないのなら、私が頑張ってみよう!子供だって頑張っているのだから、子供がお世話になっているのだから、親の私が引き受けてみようと自分に言いきかせる。

 決して、我こそは!と自ら買ってでてる訳じゃない。役員を引き受けている最中もヘトヘト。いろんな壁にもぶつかってばかり。落ち込んで、なんで引き受けてしまったのかと悔やむこともよくある話。

 

 ただ、ある日突然、神様がご褒美をくれたりすることがある。得ることも沢山あるのだ。

苦労はする価値が沢山ある。